サボテンの花のよう

あんすけさんが集金に来ました。頭は低く、それでいて ざっくばらんな方です。
あんすけ⇔あけすけ の意味合いでハンドルネームに?と茶化してみようと思いながら、今日も忘れてしまいました。
月に2度程、事務用品の調達と集金という事で 20分・30分?立ち寄って帰ります。
大きなアクビをしたかと思えばソファーからずり落ちたり とっても陽気です。いつも笑わせてくれます。
彼との会話は、どうして快いのかしらと思っていました。
月末が近づくと、朝一番に、歩く瞬間湯沸かし器のケタタマシイ沸騰音を受話器を通して聞くことが多く、今日もその直後だからでしょうか?
そればかりではないようです。それは、彼が、音を引きだすスペシャリストだからです。
私は、美しいものを作り上げていく方のお話は 実に深みがあって 面白いと思っています。彼もその一人です!
彼は、ある吹奏楽団の副団長です。演奏会では、指揮者として活躍し、白いジャケットを着たチューバ吹きの演奏家です。
普段私の前で、恐れを知らず大アクビをしている人ですが、ひとたび 演奏の話になりますと目の色が変わります。
今は12月10日の演奏会に向けて四苦八苦しているようです。
苦労を口にした事はありませんが、半年の期間中、週に一度の練習で本番まで仕上げていき、本番一週間前にようやく曲らしく仕上がりつつあるというのです。
もうそれだけで「大変だ!」と想像が付きます。
何度か演奏を聴きに行きましたが、本番の彼の指揮は、見事です。さまざまな楽器の音を満遍なく引き出す棒の動きに感動します。
彼と楽団と聴者の一体感!それは必聴です。
今年のスプリングコンサートでは、尚一層の元気を頂き、概ね一ヶ月思い出してはSwingしていましたよ♪
彼に、私の感じるままを伝えると
「いえいえ、リピーターさんとモニターさんのおかげです。」と 謙遜します。それは確かにそうです。(笑)
「演奏会当日は気持ち良く演奏を楽しみます。音楽は、音を楽しむ!音の楽しみ!音が楽しんで無いとお客さんも次を楽しみにしてくれません。」
「今回の演奏会も是非、ご来場者 千人を超したい!」と 熱意を込めて帰られました。
目が充血していたり、痩せたかな?と感じたり、大きなアクビをしたり、うっかり何かを忘れたり・・・
演奏会近くの彼の姿を見ていると 日頃の練習は儘ならず、気苦労が多いことは判ります。
それと打って変わって本番の華やかなSwing感は聴く側を魅了させます。
私は月に2度も快い会話を楽しんでおりますが、彼にとっては演奏会当日が唯一の快い時だなんて まるでサボテンの花の様です。
一年に一晩だけ咲き、白い大きな花と芳香で魅了する月下美人の花があると聞きますが、それに似ているのではないかと思います。
 ドキドキドキドキドキドキ
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