
仕事を終え、友人と金子山へ登りました。
駐車場から展望台まで、友人の話を聞きながら30分ほど坂道を歩きました。
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へっこら、へっこら、山道を歩いて行くと、
パッと視界が開けて、西日を浴びる公園と緑の芝生が目に入りました。
「あー、懐かし~ぃ!」
長男の乳幼児期は、この山の麓の星越社宅に住んでいました。
今回来た道とは反対の西側の階段を登りながら、えっちら、おっちら、ここまでよく遊びに来ました。
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額に流れる汗をハンカチで押さえながら、展望台に登りました。
広がる屋根、屋根、屋根・・・
小さな窓が詰まったビル、ビル、ビル・・・
凹凸の激しい建物たちが柔らかい陽を受けています。
「美し~ぃ!あー、改めて新居浜に惚れ込んじゃいましたぁ~!」
「え?この新居浜が?まるさんの美的感覚は解らんわ?!」
と、友人は私と一緒に北方面を眺めていました。
友人の話を聞いたあと、私の悩みを打ち明けました。
「上から臨めばこんなに美しいと思えるこの新居浜が、怖いんよ。。。」
「仕事中、あれほど話し相手を欲しがっていた私が、今は人に会いたくないんよ。。。」
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お日様の出ているうちに下りなくっちゃ。
「辞めちゃえ。辞めちゃえ。」
「そうする。そうする。」
と、パンプスを脱いで、きゃーきゃー叫びながらくねくね曲がる山道を駆け下りました。
ストッキングを通して伝わるアスファルトは冷たくって、痛い!
ごろごろじゃりじゃり、脚を刺激する小石に腹を立て、その強い刺激を変にガマンし、飛び跳ねながら車に乗り込む頃には、
「私、もうちょっと頑張ってみる。」
と、友人に告げていました。
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