子どもへの声掛け、言葉の大切さ



先日、県総合科学博物館での思い出の記事で、博物館のスタッフの対応をご紹介しました。

「僕、優しいね。泣きたい時には泣いてイイんよ。優しい人は強くなるよ。この後、恐竜の子どもは強く生きるから観て帰ってね。」
と。

実は当時(2017年7月)、その対応に感銘を受けました。
子どもへの声掛けには、私なりにいろいろ気遣ってまいりましたが、目からウロコでした。

その数ヶ月後、保育士を目指し勉強をはじめましたが、この感激が一大決心の源と言っても過言ではありません。

子どもとの関わりの中、大人として発する言葉に責任を持ち、これからの時間(余生)、子どもへの声掛けに全力で知恵を絞ろうと思ったのでした。



ところが、
現場は、出る杭は打たれる社会でした。以下は、あくまで個人の一意見として読んでください。


その社会は、保育の“ねらい”と“内容”を統一することが重要視されます。
“郷に入れば郷に従え”と物事を円滑に進めることを大切にしながら、園児との関わりかたに関して、周囲と違う対応や自分の言葉を表現することは至難の業でした。

子どもの心を育む力をココで得よう!
保育士の役割は、愛情たっぷりに育てること!
と考えている私の居場所は、そこにはありませんでした。
とうとう同僚との関係を杞憂し疲れ果てたのでした。



追記しますと、

「子どもを見守る」それは保育士の責務です。
具体的に何を言うのでしょうか?

“登園した時のそのまんまの姿で怪我無く降園すること”が、最も大切だと指導者から教わりました。

その為には、
まず観察して、子どもが何をしているか、危険は無いか。
つまり、危険を察することが重要なのです。

そして、保育士目線で、
監視する、助ける、指導する、指示する…それらの子どもの見守り方は、
保育という社会で、自らを守るためにも必要な力なのです。

私の見解は、狭くて誤っているのかも知れません。
しかし、子どもを理解する為の声掛け以上に、子どもを誘導する為の声掛けが最優先であり重要で有ることを 確かに習ったのでした。




親の立場では、どうでしょうか?
「子どもを見守る」具体的な方法は、また違ってきます。

まず観察して、子どもが何をしているか、何を言っているのかを理解することが重要です❗

評価したり、批判したり、解決策を伝えようとして、頭に浮かんだことをすぐ言葉にしたとします。
つい、「こうするとダメ!」「それしちゃダメ!」「こうしなさい!」と、言いたくなりますが、
子どもの心にどのように響くでしょうか?
解決策を言い連ねても子どもの心は伸びません。
誘導する声掛けが、自らの思いを表現する人に育つと言えるでしょうか?
子どもが幸せになるには、どうしたら良いでしょうか?
そう考えると、
子どもへの声掛けは、指摘では無く誘導でも無く心を育てる為の言葉が大切と思いませんか。



まず、子どもが今、何をしているかしっかり見ることが大切です。
今の子どものそのままを観察すると言うことです。

そして、次に掛ける言葉は、
「あなたは、〇〇したいのね。〇〇と思っているのね。」
と、見た通りのことを言ってみてください。

そのあとは、子どもの顔を見て話を聞きます。そして、また話をつなぎます。
その対応次第で、子どもがどのような成長をするかが決まって来るのです。



今は、孫との遊びの中で、最善の言葉を模索しています。
保育の環境で得た経験や指導者に感謝しておりますが、保育士に未練はありません。
これで良かったのだと思います。

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生活発表会


断捨離をしているのですが、
捨てられな〜い!!
収納BOXから出てきた
これと これ



下の写真は、保護者の笑いをイッキに取った“子どもまつり”の前座のひとコマです。


先生方が、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターに扮しています。

私は、鬼太郎とねずみ男とネコ娘の衣装を担当しました。
ねずみ男の衣装は、このキャラクターに扮した先生が、殊の外気に入って持ち帰りました。

頑張った証だったり 思い出だったり・・・

捨てられないわー🥺



保育園の生活発表会では、
歌や手遊び、劇や楽器演奏、絵画や工作の展示などが行われます。

保護者は、いつの時代もお子さまの成長する姿を楽しみにしていることでしょう。
また保育園側としても生活発表会を通して、日々成長している子どもたちの姿を、保護者に見せてさしあげたいと考えています。保育士は、上記を踏まえてどんな出し物をしようか?と、色々な策を練っています。

毎日の園生活で練習を重ね、成長がドンドン目に見える歌や劇、演奏は担任の手腕の見せ所です。
特に劇は、子どもの意思を尊重して、役柄が日々チェンジしたり、子どもの成長や人柄をみてセリフが変わったり、子どもたちはそれを受け止めながら遊び感覚で楽しく練習をしています。

「お母さんやお父さんが見に来てくれる♡」と、子どもたちがとても楽しみにしているイベントでありながら、当日、実力を発揮できないお子さまも見受けます。
そんな時、
保育園で過ごすお子さまの様子は、もっともっと輝かしいモノなんですよ。
と、保護者にたっぷり言い訳をしたくなります。



そんな行事の制作準備から達成感までの断片をこのBlogに残し、
ようやくBOXを空っぽにすることが出来ました。

段ボール太鼓台

朝夕、ひんやりしますね。
祭りの空が広がるこの時期は、何処からともなく祭りの鳴り物が響いてくるのですが....
今年は、静かです。

祭りの空

子どもたちの喜ぶ姿を思い描いて 季節折々、いくつもいくつも作り物をしてきたけれど
あの小さな太鼓台、今年も園庭で乱舞しているかな~♪
このコロナ禍だからこそ お祭りごっこで賑わってほしいと思います。
昨年壊れなかったので倉庫に仕舞っているのだけど、気付いてくれたかな~。
天幕も くくりも 房も キャスター付きの台車もあるんだよ。
今年も子どもたちのひと手間で、一層輝く太鼓台に変身するよ。
そして、遊んでボロボロになって欲しいな~。

段ボール太鼓台

段ボール太鼓台②

重旗

台車

 ☆  ☆  ☆

保育士の役割って?

2018年、保育士資格を取得し、2019年4月から2020年8月まで2園の職に就きました。

子どもと向き合う喜びと保護者との連携の大切さを深く感じました。

成長著しい子どもと関わり、そのパワーをもらって、子どもと保護者の架け橋として自分自身も日々成長していきたいと思っておりましたが、

保育士としての体力の限界と 自分が大切にしている保育士の役割と現場の矛盾を感じ退職致しました。

そこで本題

保育士は、子どもたちと向き合って 子どもたちに楽しく応えるお仕事です。

保育園は、楽しい!嬉しい!認められた!そして、最終的には、生きてて良かったー!と、自己肯定感を育む場です。

そこで1番、問題なのが、答えがたくさんあるという事です。(あくまでも私の経験)
同僚や指導者の反応が相まって、自分の対応や考え方、言葉の掛け方が、最良であったか?日々反省します。答えが一つならスッキリなのですが、困ったものです。
答えが沢山あるって難儀です。そう思っているうちは、傍目には反省していないって映るみたいです。

そこで1番、大切なのが、その場で自分が何を得ようとするかです。

子どもの心を育む力です。

子どもと過ごす時間、保育士の思いが子どもに伝わっていることが大切です。
子どもが言いたいことを 子どもがしてもらいたいことを そこに焦点を合わせ見つめてあげるんです。
見てるよー。そうしてもらいたいんだねー、と。
「はい。可愛いーーー!」
「はい。可愛い〜♬」
と。

愛情たっぷりに育てる!

それが保育士の役割です。

次に、

親の愚痴は、グチではありません。悩みです。子どもの可愛らしさを 沢山見つけてアピールしましょう。親の悩みは、どっかに吹っ飛んでしまうでしょう。

子どもの可愛らしいしぐさや言葉を親にアピール!

それが保育士の役割です。

😌

思い起こせば、保育士資格をとることが目標ではなく、

その学習をすることで、子育てを頑張っているお母さんの気持ちに寄り添い、ともに考え、

子育てで直面することに応じ、必要とする言葉を発する知識が身に付くと思ったことがはじまりでした。

2016年~’17年頃 孫とともに 地域子育て支援拠点施設に遊びに行き

子育ての悩みや不安を抱えているお母さまが 多くいらっしゃるという事実を目の当たりにしました。

たまたま心をひらいてくださったお母さまがいらして 嬉しかったという経験が

私の役に立ちたい思いを加速させたのでした。

園では、保育士経験の浅い私の座学は無用で、励ましになる言葉を発することさえもできませんでした。

園での子育て支援から学んだことは、そのまんまのご家庭を受け止めてあげることが何よりも大事であるということです。

現実、自分の役割の筋違い(矛盾)を改めて感じました。

保育士の経験は、決して無駄ではなく、肯定的、受容的な関りが大切であることを学べたことが 唯一の宝です。

今回のBlogは、保育士の役割って?

と あれこれ思う気持ちを あらわしてみました。

使命感で満腹


郷に入れば郷に従えと言うでしょう。
あるグループに入ったなら、そのグループの方向性やルールに従う事が良いという、物事を円滑に進める為の心構えですよね。
私はその言葉をどの職に就いても胸のど真ん中に置き、実行してきました。



保育士は、“子ども第一”の職場である保育園で必須の専門職です。その技術を得ようと邁進する日々は、使命感で満腹(笑)になります。

指導者や同僚の言動は驚きの連発でしたけれど、
「そりゃそうだよな。個性豊かなお母さまのお考えが有るように、保育士も多彩。」
と思いますし、私の想いを超えて子どもと愛が生まれることがヒシヒシ感じられます。おめでたい職だと本当に思います。



そんな私が、自分の経験から保育士の労務的な状況と環境を記します。

保育士は人手不足の中で、休暇と休み時間が取れない実状です。
雑用を減らすなどの理由で、支援員や事務職員を置き働き方を改革している現場もあります。
ですが、その有り難い措置を拒む保育士もいらっしゃいました。「私は、誰よりも頑張ってきた。これからの人も…」と。
待遇改善がはやくできるよう国や県に要望していると言いますが、私の経験した5年間の状況は過酷で、今もなお、仕事の環境はなかなか見直されていません。




今後保育士を目指す方々に夢は大きく理想を持って望んでほしいので、勤務先によって差があることを前提にし、ただ参考になればと思って綴っています。

今回、保育力については触れません。
詳細を書くとツッコミどころ満載で、ドMな生き方しか出来ない私に ほとほと愛想が尽きるでしょう。なので、そこもほとほどに!




【経歴】

2015年10月から公立保育園にて、3年と6ヶ月事務職員として勤めました。保育士の雑用を減らす意味で私は雇われたようです。

保育士職に若い頃憧れていたこともあり、そこで教えて頂ける環境の整え方や製作術や保育補助のあれこれは新鮮でした。その環境に居るだけで充分夢見心地でした。
そして、アラカンにしてフツフツと湧いてきた想いがあり、ふと思いつき 数ヶ月の詰め込み学習で2018年保育士資格を取得しました。

2019年春、ようやく念願の保育士職が実り、この公立保育園で1年間保育士を経験しました。

2020年春、私立の某保育園に5ヶ月勤めました。






【とある公立保育園での労務的な実情と自身への影響】

給食は、子どもたちと一緒に、ほぼ流し込むように食べていました。交替がしっかりしていたので、昼休みの休憩は1時間取れていました。
辛いのは、保育中まともにトイレに行け無いことでした。
思えば、子どもたちの水分補給は殊の外気を配っていましたのに、自身の水分補給を怠っていました。忘れているというか、どの職員もとらないから、慣れて行くしか無かったようです。

そこで、体調に異変が!
1か月以上、倦怠感が続き、快眠、快食、快便が脅かされたのです。
診断は、腎盂炎でした。

「この園は、自分の理想と子どもの向き合い方が何かしら違うなー」という思いがあったことから、体調の異変を上司に伝えることなく、自己都合でやむなく退職をしました。





【とある私立保育園での労務的な実情と自身への影響】

当初、ネットで理念を熟読しオーナーと面談をし思いを馳せて望みました。
さらなる飛躍の為、子どもとの向き合い方を学ぶ為に転職しましたが、ここの環境はもっと深刻でした。

この園は、休憩時間は有りません。子どもたちと別の部屋で過ごすことも、もちろん休憩時間に外出することもできません。
職員の食事は子どもたちの給食が終わり午睡が始まってからとります。
10分でお弁当を食べ終え、時に食べながら、泣きはじめた子どもを揺り動かし抱き詰めて再度寝かせることもあります。
5分置きに寝ている子どもの呼吸チェック、子どもたちの見守りをしながら清掃して、保護者との連絡帳と日誌の記入、工作の準備などを行います。

髪を振り乱し、マスクで蒸れている顔はきっと化粧の乱れがひどかったことでしょう。
ですが、
子どもたちの環境を万全にし、楽しく健やかに穏やかに生活するために努力し、子どもらしいしぐさや表情に癒やされていました。

残った仕事は家に持ち帰り、家主が寝た後に行う“サービス残業”。
これは、それほど苦にはなりませんでした。思っていることが形になり子どもたちの遊びに繋がるという思いは喜びでした。
辛いのは、やはり保育中まともにトイレに行け無いことです。
それと、コロナ禍の事情で感染防止のため分散保育となり、職員会議以外ほかの保育士と会話する機会が無いと言うことです。
同僚が部屋に訪ねてきた職員と会話をしているのを上司に見られ、「仕事をしてください。」と言われる様子を見て コミュに怖気付いていたこともあります。
保育士として未熟な私は、保育力を身につけるために、受け身に徹し、同僚の不平不満を同調することは敢えて避けてしまいました。

そこでも体調に異変が!
左耳の聴き取りづらさがあり、頭の中がモヤ~と霧がかかったような…日増しにその症状が重くなり、目のチック症状、そして、時折の激しい鼓動。

その症状は初めてだったので、びっくりして医師の診断を仰ぐと、突発性難聴と更年期と言う診断を受けました。
私は、50代後半でパワー全開で頑張っていました。何が更年期よ!ねぇ!と、反発を覚えたものの、
その症状を深刻に受け止め退職しました。




【展望】

保育士不足の解消!給料UP!責任重大な職務だからこそ保育の専門技術を身に付けるうえで研修の充実!
と、
世間は、そのところの見直しを進めて行くのかもしれません。
そこはとても重要です。
私は、
保育の専門技術を身に付ける上で労務的な環境が最も大切だからこそ、環境を整えようとする自らの意識が重要だと思います。郷に入れば郷に従えとか「みんなそうだから!今までもそうだから!」と、自分自身を言い負かさないように、意見や要望を発言して透明性のある環境へと保育士自ら変えていくことが、これからの責務なのだろうと思うのです。

どんな状況も精神の持ち方次第でどうとでもなるという精神論が優遇される環境を逆手に取って言うならば、


「目には見えないけど、ここには何かある!」
と、邁進できますように。
生きてるだけで、愛おしい子どもたちが、そこに居ますよ♪

はい、可愛い♬
ここに居てくれるだけで可愛い♬
ただ だだ 可愛い♬
と、
純粋に子どもと向き合う喜びが感じられるような


人にはそれぞれ生まれ持ったペースがあるでしょう。
子どももそうである様に 色々な個性や様々なテンポを持つ保育士が居たって良いじゃない。
皆に歓迎され、ここが自分の居場所と思えるような


そんな環境に改善されますことを切に祈ります。


2020/9/8 記